故郷に錦!監督の出身地・八尾で凱旋舞台挨拶!「一命」三池崇史監督with青木崇高 舞台挨拶&スペシャルトークショー

本格時代劇として質の高さに多くの絶賛と、現代にも通じる男の生き方に共感をいただき、大ヒット上映中の『一命』ですが、本日、大ヒットを記念し、三池崇史監督が故郷・八尾にて舞台挨拶とスペシャルトークショーを実施いたしました。

なお、急遽、同じ八尾出身で、沢潟彦九郎役で『一命』に出演した青木崇高も参加が決定、「お帰りなさい」「ただいま」というやり取りで始まった舞台挨拶は、非常に温かい雰囲気の中で盛り上がりました!
その模様をレポート致します。

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【舞台挨拶】

MC:ふるさと八尾での舞台挨拶は、いかがですか?

■三池崇史監督:
身内が多くて緊張します(笑)。

■青木崇高さん:
同級生や親せきなど知った顔が多くて緊張しますね(笑)。

MC:監督の携わる作品はバラエティに富んでいますが、今回の『一命』で描きたかったものは?

■三池監督:
ジャンルは違っても、何かをつかみたいんだけど、なかなかつかめない、上を向いて生きていくのか、下を向いて生きていくのか選択がある中で、顔を上げて歩いて行くという、どの映画も同じテーマです。

『ヤッターマン』も『一命』も同じ。日本人らしい雑食なので中華の次は和食、という感じで色々な映画をやってみたくなる。今は暴力団のドラマ(「QP」)をやっています。放送できるかギリギリの。

MC:青木さん、カンヌ映画祭に自費で行かれたとか?野宿したという噂もありますが?

■三池監督:
飲みすぎてその辺で寝てたとか(笑)。

■青木さん:
寝ていないので、野宿ではないです(笑)。カンヌに着くまで、バックパッカーのようなことをしていたんです。

■三池監督:
カンヌ直前にニューヨークで買ったタキシードを置き忘れて、カンヌの貸衣装屋さんで借りたんですよ。

■青木さん:
で、またニューヨークで買いなおしたのが、今日のスーツです。

■三池監督:
山城北本町に住んでいる我々からすると、山本(青木さんの出身地)はお金持ちやな。
普通買えませんよ。

MC:介錯人の沢潟役を、憎憎しく演じられていました。悪い役ですよね?

■青木さん:
すごく言われました。カンヌでも「Bad guy!」とか言われました(笑)。

■三池監督:
井伊家の立場からすると、彼らなりの理屈で正義を通しているのです。
逆の立場だったら、半四郎や求女も同じことをする。同じ侍でも勝者と敗者に分かれ、見え方が全然変わってきてしまう。そこに悲劇が生まれるのです。その頃の悲劇も今現在に繰り返されている。だから悪役に見えてしまうんです。

MC:青木さんは演じてみていかがでしたか?

■青木さん:
本当に求女が許せなかったし、戦を経験していない侍のため、命が無くなる場に立ち会うことに多少興奮した部分もあるのではないかと思います。こっちもこっちで井伊家を守らないといけない、という気持ちでやっていました。まあ、僕はどう見えても構わないと思っていました。

■三池監督:
八尾出身なので、根が悪い奴ですから(会場笑い)。
最近、東京でも「監督、八尾出身なんですって?」と言われるんです。

MC:東京でも八尾は悪名高い(笑)

■青木さん:
それこそ映画『悪名』の朝吉は八尾出身ですよね。タクシーの運転手さんにも八尾だというと、言われます(笑)。

MC:撮影中、アドバイスなどは?

■三池監督:
現場でも、あまりお酒飲みすぎて暴れないようにと。市川海老蔵さんも本当にいい奴なんです。僕が出会った役者の中でも本当に素敵。人間としてまっとうなんです。正直にものを言うから、我々みたいな、なあなあで協調性で
生きている人間にとっては強烈なんです。飲むと酔うのは当たり前。次の日お酒の影響もない。超人ですね。

■青木さん:
ご一緒できて、すごく楽しかったです。

MC:青木さんがこの映画で得られたものはありますか?

■青木さん:
僕は本当に海老蔵さんと出会えたのが嬉しかったです。海老蔵さんとご飯を食べた次の日、熱が出たんです。多分持ってらっしゃるパワーに体が浄化されて何かが入れ替わったんでしょうね。「この熱は絶対海老蔵さんだ」と思いました。すごく大好きですね。

MC:監督は、この映画を通して何か変わられたことは?

■三池監督:
ここ2年ほど『十三人の刺客』『切腹』と、50年くらい前の映画のリメイク、再映画化が続いたのですが、50年前の映画人たちの魂が少し我々に作品を残すと同時に運命を残しているんだな、と、映画を作る我々にとっては素敵だなと思いました。

また50年後まったく見ず知らずの人たちが僕らの作品が作ってくれるかもしれない。そういう流れの中で作品は生まれてくるんだな、と。まあ、八尾で育ってよかったと思います。

■青木さん:
僕もです(笑)。

MC:八尾のみなさんへのメッセージを。

■三池監督:
これからは作品に「あ、この監督八尾出身やで」と、分かってもらえるようなメッセージを残していきたいと思います。ぜひ劇場に足を運んでいただければ幸いです。

■青木さん:
今日は歩いて八尾まで来たんですが、町も変わりましたね。もし『悪名』のリメイクとか何か機会があれば、ぜひ八尾に恩返しができれば、と今思いました。

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【スペシャルトークショー】

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MC:監督のご出身はこの八尾市なんですよね。今日のお客さんも…

■三池監督:
だいたい親せきですね。夢のようです(笑)。自分の作品をこの劇場でかけてもらえるとは嬉しいです。

MC:八尾での子どもの頃の思い出を教えてください。

■三池監督:
すごくいい子でしたよ。小学校の代表もやったんです。

MC:そんな崇史少年が映画監督になろうと思ったキッカケを教えてください。

■三池監督:
映画を見るのは好きだったのですが、学校を出ると大人にならなきゃいけない。
当時フリーターというのはなかった。8割くらいパチンコ屋に入り浸ってたのですが、行くところがない。

そこでラジオで“横浜放送映画専門学院”のスポットが流れていた。映画監督になりたいというより、時間を稼ごうとしたんですね。

(ここで、さらにスペシャルゲストとして三池監督作品出演者を代表して、青木崇高さんとウルトラマンマックスが登場。マックスは2005年のテレビシリーズ「ウルトラマンマックス」第15話、16話を手掛けた三池監督のために、アリオ八尾にあるウルトラマンのお店“円谷ジャングル”から駆けつけてくれました。)

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(C)円谷プロ

■ウルトラマンマックス:
シュワッ!!

■三池監督:
なんでやねん(笑)。2話監督しました。「ウルトラマン」は子供の頃に見ていたのですが、大人になって、現場でウルトラマンにNGが出せる。ウルトラマンが僕の言うことを聞く。監督っていいですね(会場笑い)。子供の頃に憧れていたヒーローと一緒に仕事ができる。

MC:当時流行っていた“命”ギャグのポーズもウルトラマンにさせていました。
(ウルトラマン、命ポーズをとる)

第16話の「わたしはだあれ?」はマックスが怪獣の手によって、記憶喪失になってしまうというお話だったんですが、ウルトラマンシリーズに名を残す非常にコメディー色が強い話題作でした。光線の打ち方を忘れ、ヘンなポーズをとったりとマックスも大変でしたね。
(マックス、MCに耳打ちする)

MC:フムフム…。最初は驚いたが、おかげで自分の芝居の幅が広がったという事です。
青木さん、同じ監督作品に出演されたウルトラマンとご一緒に登壇され、いかがですか?

■青木さん:
光栄です。実はマックスよりも他のウルトラマンが好きで見ていました。
(ここで、マックスはパトロールに戻るために退場)

■三池監督:ちょっと可愛かったね。

(ここでお客様からの質問を受け付けました)

――(三池監督に)役者に一番求めるものは何ですか?

■三池監督:
それぞれ演じる個性があるので、その人間が家に帰って飲むビールが少しおいしいと思える現場を提供できることを目指しています。作る現場も楽しめるようにするのが、自分としてはポイントです。

■青木さん:
確かにいつもよりおいしかったです。

――八尾の映画を依頼したら、撮っていただけますか?

■三池監督:
もちろんです。お願いされなくても撮ったかな。(会場拍手)

MC:さて、八尾でのトークショーいかがでしたか?

■三池監督:
明日起きたら、昨日のことは本当だったのかな、と感じると思います。

■青木さん:
数年前にNHKの仕事で天童よしみさんと一緒になった際に「八尾を盛り上げていこう」と言われました。少しは形になったかな。


なお、ウルトラマンマックスが駆けつけてくれた、ウルトラマンのお店“円谷ジャングル”公式HPはこちら



◆『一命』公式サイト

http://www.ichimei.jp/
*PC版、モバイル版、スマートフォン、いずれも同じアドレスにてご覧いただけます。
 

『一命』大ヒット御礼!舞台挨拶の映像をアップしました!

10月23日(日)に名古屋で行われました大ヒット御礼舞台挨拶の動画を映画『一命』Youtube公式チャンネルにアップしました。三池崇史監督、市川海老蔵さんが登壇したご挨拶の様子をご覧いただけます。


★映画『一命』大ヒット御礼舞台挨拶
名古屋_動画
http://www.youtube.com/watch?v=mQeZ3ZM3XKQ

★ 映画『一命』YouTube公式チャンネル
このほか、皆様の感想コメント、三池崇史監督・満島ひかりさんのトークショーの様子などもご覧いただけます。
http://www.youtube.com/user/ichimeiMovie


◆『一命』公式サイト
http://www.ichimei.jp/
*PC版、モバイル版、スマートフォン、いずれも同じアドレスにてご覧いただけます。
 

市川海老蔵と鬼才・三池崇史監督による大ヒット御礼舞台挨拶

10月23日(日)に行われました『一命』主演の市川海老蔵と三池崇史監督による舞台挨拶の模様をお届けします。
なお、市川海老蔵は、現在、名古屋・御園座にて公演中の舞台の合間を縫っての登壇になりました。

【日時】
10月23日(日)午後4:20の回 (上映開始前)

【場所】
愛知県名古屋市・ミッドランドスクエアシネマ(ミッドランドスクエア5F)

【登壇者】市川海老蔵、三池崇史監督

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◆三池崇史監督:
見終わった後にも同じような拍手が頂けると嬉しいです。この映画は痛みもありますが、ベースにあるのは優しさや温かさです。それを感じていただければと思います。

◆市川海老蔵さん:
監督が作られた大変温かいものが流れている映画です。お楽しみください。


海老蔵さんは現在、御園座で公演中の舞台のため、10月15日初日の東京での舞台挨拶にはご登壇できなかったのですが、その代わりにお客様へお手紙でご挨拶され、また初日舞台挨拶に登壇された瑛太さん、満島ひかりさん、監督にもメッセージを書いていただききました。今回は、海老蔵さんへ、瑛太さん、満島ひかりさんからお返事をいただき、海老蔵さんに読んでいただきました。


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★瑛太さんから海老蔵さんへのお手紙

海老蔵様

海老蔵さん、大好きです。
次回敵役で共演する機会があるのならば、私はバストを30センチほどアップして挑みたいと思います。海老蔵さん、この間紹介していただいた書物、楽しく読ませていただいてますが、テーブルの上に置いておくのはやめようと思いました。海老蔵さん、またお会い出来る日を楽しみにしています。

瑛太

◆海老蔵さん:
バストアップ? よくわからないですね(笑)。鍛えるということでしょうか。(初日の海老蔵さんからのお手紙で「敵役で共演したい」とあったので)ライバルですからね。私も頑張ります。

MC:瑛太さんと5才差で親子役を演じたことについてはいかがですか?

◆海老蔵さん:
「切腹」の仲代(達矢)さんも20代だったということで、そういうことも考えて、一生懸命務めました。


★満島ひかりさんから海老蔵さんへのお手紙

市川海老蔵様

父親役である海老蔵さんの立ち姿を、その大きな背中を見ているだけで、気持ちが凛としました。同じ映画の中で生きている事を、誇りに思います。

満島ひかり

MC:満島さんはご一緒されていかがでした?

◆海老蔵さん:
素晴らしい方だな、と拝見しました。やはり瑛太君と喋っている方が多かったですね。満島さんは早い時間から入られるので。冬場だったので暖を取りながら瑛太さんとは、ちょうど同じような時期に結婚したので、どうなんだ、ああなんだと。

MC:海老蔵さんは監督から色々と刺激を受けられたと伺っております。海老蔵さんにとって監督はどんな存在ですか?

◆海老蔵さん:
僕の心の中のどこかにいつもいらっしゃいます。僕たちは歌舞伎中心なので、歌舞伎の演じ方や心得は知っているのですが、普通の芝居をする上で間とか、距離感とか感覚が衝撃的でした。そういうのを監督だったらどうだったかな、と考えるようになりました。

MC:撮影後、公開後の今でも、食事してる時などそうなんですか?

◆海老蔵さん:
食事中も(笑)? たまに思います。2、3週間に1回は「監督、何食べてるかな?」とか(笑)。

MC:三池監督にとって海老蔵さんはどんな役者さんでしたか?

◆三池監督:
我々スタッフ、カメラマン、演出して映像にとって、映画が完成することにドキドキするわけですが、美術はそこに海老蔵さんが立ったことで完成する、そういう意味ではプロのスタッフとしては完璧なんです。

それが(観客に)伝わらなかったりするのは我々の問題。今回の彼の凄さは誰が見ても分かってもらえるかな、と。映画も、現場で演じながら共演者やスタッフの動きをじっと観察してるんですね。吸収していく。

僕ら映画の人間は(セリフなど)を消化していくのですが、彼は歌舞伎がベースなのでどんどんため込んでいく。一度やったものも伝えていかねばならないので。台本の読み方が違うんですね。スタッフも共演者も会ったことのない人種でした。すごく楽しかったです。

MC:「一命」の経験が歌舞伎につながるところはありますか?)

◆三池監督:
その時の思いは色々あると思うんです。彼のたたずまいは修行を積んでいる人間にしか出せない。刀をもって座ってるだけで侍なんです。それは凄く美しいんです。3Dで海老蔵さんが飛び出すわけではないですが、いずれ映画は裸眼で見る3Dになっていくと思います。特別なものと思わないで楽しんでください。日本の床の間の奥行きや花とのバランスなど楽しんでいただければと思います。

【最後のご挨拶】

◆海老蔵さん:
時代劇が日本で減っている中、三池監督や瑛太君や満島さんや役所さんら素晴らしい俳優さんとこの映画に出られたこと、こうやって皆さんに見ていただけることを本当に嬉しいことだと感じています。時代劇というものが今後どうなっていくのかも感じていただきながら皆さんに見ていただけると嬉しいなと思っています。よろしくお願いします。

◆三池監督:
スタッフ、キャストの持てる力を普段の120%出し切って、限界を超えている作品に仕上がっていると思います。お話がお話なので、いまどきの映画は見やすい方が楽ですが、この半四郎の見た世界を体験してほしいと思います。

また坂本龍一の音楽が皆さんを静かに引きずりこんで、感情をもてあそばない音楽なので、皆さんの感じるままに楽しんでいただいて、気に入っていただけましたら、他の方にもお声かけて応援していただければと思います。よろしくお願いいたします。


◆『一命』公式サイト
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世界41カ国での配給も決定!『一命』初日舞台挨拶を行いました

本年度カンヌ国際映画祭コンペティション部門で熱狂を呼び、続いてアメリカ(USプレミアin NY)、アジア(釜山映画祭)…と世界の観客を日本の<武士の精神>で魅了した時代劇『一命』が、10月15日(土)に、日本公開となりました。この日、出演キャスト、監督による初日舞台挨拶を行いましたので、そのもようをお届けします。

なお、舞台挨拶では、フランス、ドイツ、オーストリアなど、世界41カ国での配給が決定したことも合わせて報告されました。


【舞台挨拶 概要】
■日時:10月15日(土)
■場所:丸の内ピカデリー3(千代田区有楽町2-5-1有楽町マリオン新館5F)
■登壇者:瑛太 満島ひかり 三池崇史監督

『一命』初日
*満島さんは、黒地に古典柄の吉祥柄、奈良しょっ紅錦の帯というお着物でのご登壇です!


<舞台挨拶>

■三池崇史監督:
普通は、初日は晴れるといいなと思うのですが、今日の雨は、この映画がスタートを切るために、天が与えた環境なのかなと思いました。皆さんに楽しんで頂けたら嬉しいですが、心の隅に、『一命』を大事に置いてもらえたらいいなと思います。

■瑛太さん:
足元の悪い中、ありがとうございます。ここに立って、ちょうど1年ほど前に撮影していた時の事を思い出していました。こうやって映画を公開できて、皆さんに観てもらえるのを心から嬉しく思います。ぜひ、周りの方に、映画を薦めて下さい。

■満島ひかりさん:
こんなに大勢の方にお越し頂いて、本当に嬉しく思います。今日から公開になりましたが、様々な方にご覧頂きたいです。私自身、とても大好きな映画ですが、様々な人々の純粋な気持ちに訴えかけるものがあればいいなと思っています。


ここで、名古屋での歌舞伎公演のため、残念ながら舞台挨拶を欠席した市川海老蔵さんからのお詫びのお手紙が紹介され、登壇者の皆さんにも、海老蔵さんからのお手紙を読んでいただきました。


■市川海老蔵さんからの手紙

『一命』初日、おめでとうございます。

私は今、名古屋の御園座にて歌舞伎の舞台に立っております。
初日という晴れの日に、劇場へかけつけてくださったお客様へ直接ご挨拶することができず、申し訳ございません。
まずはお客様へ、手紙という形ではございますがご挨拶させてください。

私にとって『一命』は2本目の映画出演となります。私が演じた半四郎は、愛する家族とともに日々を生きることこそが、何よりの幸せである、ということに気づき、自分の想う武士としての正義を貫くために武家社会に立ち向かった侍です。

振り返ってみると、撮影現場はとても刺激的で、私にとって思い出深い日々となりました。何より三池組のスタッフと「一命」でご一緒できたことを光栄に思います。

現代社会にも、『一命』で描かれるような不条理なことがたくさんあるかと思いますが、みなさまも、大切なものを守るため、立ち向かう強さと勇気をもっていただけたらと思います。

もしも映画を気に入って頂けたら、皆様のお力でぜひ広くご紹介いただけましたら幸いです。

十月十五日   市川海老蔵



(海老蔵さんから三池監督へのお手紙)

「三池監督へ、愛と刺激を与えて下さってありがとうございました。たとえ離れていても、私の心の中には三池監督がいます」

■三池監督
出来すぎですよね(笑)。いないのに全部持っていきますよね(会場笑)。でも、彼は本当に魅力的な男ですよ。僕自身、今回の映画を撮影するまで、存在は知っていたけど、彼の芝居は観た事がなかったんですね。そこで、歌舞伎を観に行ってみたら、存在感が凄いんです。

撮影の時も、彼の方からスタッフにもすっと近づいてきてくれて、スタッフからも愛されていました。絶滅危惧種というのかもしれないけれど、本当のスターです。



(海老蔵さんから瑛太さんへのお手紙)

「瑛太君の熱さには火傷しそうでした。次は敵(かたき)役などで再共演したいですね」


■瑛太さん
嬉しいですね。僕自身、海老蔵さんとご一緒できて本当に嬉しかったです。

普通の現場では、「初めまして」の挨拶から始まって、徐々に距離を縮めて行くことが多いと思うのですが、海老蔵さんは、それこそ鼻先まで一気に距離を縮めてきてくれて、「あ、僕のことを見てくれているんだ。この人なら信じていいんだ」と思わせてくれました。

だから、僕も一生懸命演じたいなと思ったし、海老蔵さんと今回共演できて、役者を続ける上で、出会えて良かったなと本当に思っています。



(海老蔵さんから満島さんへのお手紙)

「美穂よ、ふがいない父ですまなかった。天性の才能をこれからも大事にして下さいね」


■満島さん:
ふがいない、ってどんな意味なんですかね。
色々な意味が含まれているのでしょうか(笑)?

海老蔵さんは、見ていて本当に爽快で楽しい人でした。初めてお会いしたのは、半四郎の格好のまま、自転車にまたがって京都の町に飛び出していくところでした(笑)。

ちょうど海老蔵さんも私も家族を持った時期だったので、お互いに家族のことを話したりもしました。やんちゃな部分もあるのかもしれませんが、よく見ていると、海老蔵さんの中に、縮こまって座り込んでいる寂しん坊の少年が見えた気がします。



Q:三池監督、現場での手ごたえはどうでしたか?

■三池監督:
時代劇は、僕らが子供の頃、日本が元気で、撮影所もまだ元気だった時代に、普通に作られていたものです。ですから今回は、そういった伝統を絶やさないための大冒険でもありました。

海老蔵さん、瑛太さん、満島さんなど、個性の強い人たちが、スクリーンの中で静かにぶつかり合うのが、とても映画的でした。今回の作品は、小さなこだわりから僕を解放してくれた映画でもあります。

Q:瑛太さん、切腹シーンの撮影はいかがでしたか?

■瑛太さん:
細かい記憶が残っていないほど辛かったです。撮影していて実際に苦しかったのですが、三池監督が、ずっと付き合ってくれて、細かく指導してくれたのが忘れられません。

Q:満島さん、三池組の現場はいかがでしたか?

■満島さん:
脚本をもらった時、私の役名が、私が最も尊敬する祖母と同じ名前で、ちょうど祖母が亡くなって1年経った時だったので感慨深かったです。三池組は、少年少女のような大人たちの集まりで、みんなが監督を信頼しているのが分かりました。

私自身、「何て贅沢な現場なんだろう」と毎日思っていましたし、『一命』に参加させてもらえて、本当に嬉しかったです。

Q:三池監督、『一命』は、フランス、ドイツなど世界41カ国での配給が決定しましたが、いかがですか?

■三池監督:
凄く嬉しいですね。感謝します。日本人にしか作れない世界だと思うので、映画を観てくれた方が、『一命』をきっかけに別の時代劇をや日本映画を観ていただけたらいいなと思います。

Q:最後に、ファンの皆さんにお一言ずつお願いします。

■満島さん:
『一命』は、三池監督が育てて生み出した作品です。
皆さんの心の中で、さらに豊かで大きなものになってくれればいいなと思います。よろしくお願いします。

■瑛太さん:
3Dで飛び出す海老蔵さんは、日本中の皆さんに観てもらいたいです。
皆さんの心に残る映画になってくれればいいなと思います。よろしくお願いします。

■三池監督
お客さんが求めていると思われるものが映画になります。
映画『一命』が、興行的な成功も収めれば、我々作り手はさらに自由に映画を作れる可能性が高まりますので、ぜひご覧頂ければと思います。よろしくお願いします。


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いま世界一熱い武士、新大関の琴奨菊関も太鼓判!!『一命』特別試写会舞台挨拶

この度、公開直前に特別試写会を実施し、サプライズゲストとして、先日、大関へ昇進されたばかりの琴奨菊関が駆けつけて舞台挨拶を行いました。

日本人として4年振りの大関誕生にして、現在、横綱大関陣での日本人力士は琴奨菊のみという、まさに今、世界一熱い武士といっても過言ではない琴奨菊関だからこそ語れる<武士の精神>を存分に語っていただきました。


【イベント概要】
■日時:10月12日(水)18:30~
■場所:有楽町朝日ホール
■登壇者:大関・琴奨菊(27歳)
■司会:八雲ふみね


<舞台挨拶>

●司会:今日はこういったイベントに参加されていかがですか?

●琴奨菊関:
土俵に上がる時より緊張しています(会場笑)。

●司会:
映画はいかがでしたか?

●琴奨菊関:
すごく武士道というものを感じさせられました。昔、師匠に「お相撲さんは武士の名残が残っているから、髷があるし、着物を着るんだよ」と言われたこともあるので、この映画を観た時、とても共感できました。

また、相撲の結びの一番の土俵に上がる行司は、腰に短刀を携えて土俵に上がるんですが、判定を間違えてしまった場合、切腹をして詫びる覚悟がある、という意味があるんです。そういう部分も、映画と合っていた気がします。

●司会:
現在の相撲界において、日本人の大関は琴奨菊関ただ1人ですが、大関が武士として心がけていることは何ですか?

●琴奨菊関:
相撲同に徹するのはもちろんのことですが、常に自分の視野を広げて、自分に吸収できること、自分に足りないものを得てもっと上を目指し、精進することです。

●司会:
大関にとっての侍スピリッツとは何ですか?

●琴奨菊関:
命をかけて1つのことをやり遂げることだと思います。

●司会:
大関ご自身、一という数字には特別な思い入れがあるそうですが、先日の昇進の際、目標に掲げた四字熟語にも一の字が入っていましたね。

●琴奨菊関:
僕の家系は、男の名前は“一”という字が入っています。
これは祖父から始まったことなのですが、その祖父も、僕が大関になるのが夢だと言ってくれて応援してくれました。

残念ながら3年前に祖父は亡くなったのですが、祖父の意思を継いで、これからもっともっと上を目指したいという思いから、“一”の字が入った“万里一空”という言葉を選びました。

●司会:
今回この試写会に参加していかがでしたか?

●琴奨菊関:
この時期にこういったイベントに出させていただいたので、映画『一命』とは、運命的な出会いを感じましたね。

●司会:
いよいよ11月からは九州場所が始まりますが、ぜひ、意気込みをお聞かせ下さい。

●琴奨菊関:
九州場所では、映画で海老蔵さんが演じられた半四郎のように、一命を懸けて、自分も一生懸命頑張りますので、皆さん応援よろしくお願いいたします。

琴奨菊・大関

◆『一命』公式サイト
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